「Don’t put all your eggs in one basket(すべての卵を一つのカゴに盛るな)」。
投資経験者なら一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
これから投資・資産運用を始めようとしている方は、
この言葉を覚えることに損は無いと言える重要な言葉であり格言であります。
この言葉が訴えている内容は、
『一つのカゴに卵をすべて入れてしまうと、
万が一、カゴを落としてしまった場合、
カゴに入っている卵がすべてこの影響を受けてしまい、
割れてしまう可能性がどの卵にも発生してしまいます。』
『逆にカゴをいくつか用意して、どのカゴにも卵を満遍なく入れることで、
万が一、どれか一つのカゴを落としてしまっても、他のカゴに入っている卵は影響を受けない』
事を表しています。
これがいわゆるリスクの分散であります。
ただし、投資の世界ではいくら分散しても全く影響が受けないことはほとんどないので、
リスクを低減させられると表します。
また投資をしていない方で銀行預金だけしかない方は、
いわゆる『円』に全額投資しているのと同じ意味になります。(日本の場合)
ここ最近日本では物価の上昇、いわゆるインフレ状態になっておりますが、
イコールこの状態は円の価値が下がっていることでもあります。
例えば1年前は100円で購入できていた物が
現状では価格が上昇し100円では購入できなくなっております。
こんな状況で銀行預金しかない場合は、
資産全体が目減りしているのと同じ意味合いになっています。
それらを踏まえて、分散投資を紹介していきます。
分散投資① 《資産の種類の分散》
分散投資の一つ目として『資産の種類』で分散させることです。
『資産の種類』には、下記の代表的なものがあります。
・現金(貯金)
・債券
・株式
・投資信託
・ETF
・FX
・金/銀/プラチナ
・不動産
・暗号資産(ビットコインなど)
代表的な物だけでも、これだけの種類の資産があります。
ただ資産によっては、ハイリスクの資産もありますので、
しっかり勉強し理解してから分散投資するのがベストです。
分散投資② 《カントリーリスク(地域)の分散》
分散投資の二つ目は、『カントリーリスク(地域)』の分散です。
例えば現金しかもっていない人は、その国の通貨しかもっていないと言うことになるので、
イコールその国に100%投資しているという意味合いにもなります。
そのため、その国でインフレが起こっている場合は、
どんどん現金の価値が下落していきます。
(今まで100円で買えていた物が150円出さないと買えなくなる状態)
またその国が不景気になった場合でも、
その国の株しか保持していなかった場合は、
軒並み株価は下落し全体の資産価値が大きく目減りするでしょう。
そうしたリスクを少なくするために、
手広くいろいろな国に分散させることが重要になってきます。
簡単な一例として下記の通りとなります。
《現金のみの場合》
・円だけでなく『ドル』・『ユーロ』など海外の通貨を保持する。
《株の場合》
・日本株式だけでなく『米国株式』・『先進国株式』・『新興国株式』などの
海外の株式も組み入れる。
このように資産をひとつの国にこだわらず、
他の国にも目を向けることでも資産のリスク分散となります。
分散投資③ 《時間の分散》
分散投資の三つめは、『時間』の分散です。
投資するにあたってリスクを分散させるには『時間』の分散が非常に重要になってきます。
例えば・・・
《株式の購入》
・一括購入した場合、もし買値がその銘柄にとって高値に値する価格であったら、
下落する可能性が高まり、イコール資産が目減りする可能性が高まります。
このように、『時間』を分散させないと一気にリスクがが高まります。
この『時間』のリスクを低減させる考え方として、『ドルコスト平均法』があります。
この考え方は、資産投資するうえで非常に重要なので知っていて損は無いでしょう。
長期積立投資は、特に『時間』を分散させた投資方法となっており、
長期間焦らず行うことで資産の目減りを回避出来る可能性が高まります。
まとめ
これら三つの分散は、
どれも投資をするうえで非常に重要な知識になりますので、
しっかり理解し覚えることを推奨します。
また、この三つの分散をバランス良く取り入れることで、
堅実な資産運用に近づきますので、けっして焦らず無理のないペースで続けることが重要です。
今の自分と将来の自分の為に堅実な資産運用生活を目指していき、
丈夫な資産の新芽を育てていきましょう!
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