ついに『新NISA』が開始されました!!
『新NISA』は、「旧NISA」からの神改定の制度です!
この改定は、控えめに言っても本当に神改定です!!
その神改定した『新NISA』を詳しく説明していきたいと思います。
本題に入る前に、そもそも『NISA』とはどんな意味が含まれているでしょう?
『NISA』は、もともとモデルケースがありまして、
イギリスの「ISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)」をモデルとして考えられ
それを日本版ISAとして『NISA(Nippon Individual Savings Account)』という名称になりました。
また『旧NISA』自体は2014年1月にスタートし、
手軽に始められるように少額からでも投資が可能した「少額投資非課税制度」です。
さて、それでは2024年1月から開始された『新NISA』について解説していきたいと思います。
目次
ポイント① 非課税保有期間が無期限
まず一つ目のポイントとしては、「非課税保有期間の無期限化」です。
今までの「旧NISA」では、金融商品を購入してからの非課税保有期間は、
「一般NISA」で5年間、「つみたてNISA」で20年間という限られた期間でした。
それが『新NISA』では、その非課税保有期間が無期限となったのです。
これは非常に大きな上方修正となったひとつです。
そのため老後資金として長期運用を考えている人にとっては、
20年はもちろんのこと30年・40年と保有していても運用益が非課税というのは
非常に大きなメリットとなります。
ポイント② 口座開設期間の恒久化
二つ目のポイントとしては、『口座開設期間の恒久化』です。
もともと「旧NISA」では、口座開設期間が2042年の12月末までと設定されていました。
しかし、今回、神改定で『新NISA』が誕生したことにより、
こちらも上方修正され口座開設期間が恒久的になりました。
言い換えると、自分の始めたい時に自由に口座開設することが出来ると言うことです。
ただ資産運用は、早く始めるに越したことはないのは事実であり、早く始めることを推奨します。
ポイント③ 投資枠が併用できる
『新NISA』には、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。
「つみたて投資枠」というのは、「旧NISA」でいう「つみたてNISA」に代わる枠であります。
そのため、「つみたて投資枠」は、金融庁の基準を満たした投資信託限定であり、いわゆる
長期的な積立で分散投資に適した一定の投資信託のことであります。
一方「成長投資枠」というのは、「旧NISA」でいう「一般NISA」に代わる枠であります。
ということは、こちらの「成長投資枠」は、上場株式や投資信託・ETF・REITなど
「つみたて投資枠」と比べて幅広く投資できるのが特徴です。
以前の「旧NISA」のときは、「つみたてNISA」と「一般NISA」の併用は出来ませんでした。
しかし、今回の神改定の『新NISA』では、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の
併用が可能となりました。
そのため、例えば投資信託の購入で「つみたて投資枠」を使用しながら、
気になった上場株式の銘柄を「成長投資枠」で購入することが出来たりします。
そういった意味で、非常に使い勝手が良い制度に生まれ変わりました。
ポイント④ 年間投資金額の枠の拡張
NISA制度は、旧タイプの時から年間投資金額の枠が決まっています。
「旧NISA」の場合は、、、
「つみたてNISA」は年間40万円、「一般NISA」は年間120万円
といった具合に上限金額が決められています。
では、『新NISA』の場合はどうなったでしょうか?
結論を言いますと、年間投資額の枠は大幅に拡大しました。
具体的には、
「つみたて投資枠」の場合は年間120万円
「成長投資枠」の場合は年間240万円
というように、投資枠が格段に大きくなりました。
しかも、『新NISA』の場合は、
ポイント③で述べたように「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能なため、
トータル的に年間360万円を『新NISA』枠に投資できるのです。
今まで「旧NISA」のときに物足りなかった人にとっては、
非常に朗報な上方修正となりました。
ただ、投資はあくまで余剰資金で行うことが前提で考えると
無理して年間投資枠の360万円を埋めようとして
普段の生活が苦しくなってしまうのは、本末転倒になりますので、
自分の収入や支出に応じて、上手に活用することが重要になります。
ポイント⑤ 非課税保有限度額の拡張
ポイント④で述べた「年間投資金額の限度」が決まっていることに加え
NISA制度では、「非課税保有限度額」も決まっています。
「旧NISA」だった頃の場合は、
「つみたてNISA」で非課税保有限度額が最大800万円
「一般NISA」で非課税保有限度額が最大600万円
となっていました。
非課税保有期間も決まっていたため、
毎年、年間投資枠を満額使用しての上記の金額となるため、
どこかの年で満額使用しなかった場合は、最大金額まで届くことはできませんでした。
しかし、『新NISA』での改定で、
非課税保有限度額が「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の合計で1,800万円まで増加しました。
ただし「成長投資枠」では、1,800万円の内1,200万円までが上限となっています。
また金額については、運用損益を含めた金額ではなく
購入した金額の簿価残高方式で管理されていきます。
そのため、毎年360万円を使うとしたら5年で1,800万円に到達します。
ただそれはごく一部の人に過ぎないと思いますので、
無理して5年で埋めようとしなくても良いと思います。
10年で埋めようとした場合は、年間180万円(月15万円)
15年で埋めようとした場合は、年間120万円(月10万円)
20年で埋めようとした場合は、年間90万円(月7.5万円)
25年で埋めようとした場合は、年間72万円(月6万円)
30年で埋めようとした場合は、年間60万円(月5万円)
35年で埋めようとした場合は、年間52万円(月4.4万円)
40年で埋めようとした場合は、年間45万円(月3.8万円)
といった具合に、自分に合ったペースを見つけることが重要です。
また年間投資額よりもいかに継続して投資していくことがカギとなります。
ポイント⑥ 非課税保有限度額の再利用
「旧NISA」では、非課税保有限度額の再利用は不可でした。
それが『新NISA』では、再利用が可能となりました。
このことについても、非常に大きな上方修正となりました。
と言いつつも
そもそも非課税保有限度額の再利用とはどういうことかというと、
例えばNISA適用されている金融商品を新NISA枠で10万円購入したとする場合、
残りの購入できる非課税保有限度額が1,790万円となります。
その後、購入した金融商品を売却した場合、「旧NISA」では復活はせず1,790万円のままでしたが、
『新NISA』では翌年になれば売約した10万円分が復活し、
購入できる非課税保有限度額が1,800万円に戻ります。
そして再びその枠を使って該当する金融商品を購入できるのです。
そのためさらに非常に使い勝手の良い制度となりました。
補足
『新NISA』を使用するにあたっての条件等もありますので、
補足事項として追記しておきます。
1⃣・・・日本国内に住んでいる18歳以上
2⃣・・・利用する年の1月1日時点で18歳以上の成人が対象
3⃣・・・口座は1人につき1口座
4⃣・・・金融機関の変更は、年単位で可能
5⃣・・・損益通算は出来ない
※2023年末までに「つみたてNISA」や「一般NISA」の口座で購入した金融商品は、
2024年1月以降はNISAの外枠で管理され、「旧NISA」の非課税措置が適用されます。
まとめ
今回の神改定による『新NISA』のポイントのまとめとなります。
ポイント① 非課税保有期間が無期限
ポイント② 口座開設期間の恒久化
ポイント③ 投資枠が併用できる
ポイント④ 年間投資金額の枠の拡張
ポイント⑤ 非課税保有限度額の拡張
ポイント⑥ 非課税保有限度額の再利用
以上のことから、「旧NISA」から『新NISA』となった今、この制度を使わない手はないと思います。
これからの時代は、
貯金だけでなく資産を運用し回していかないと取り残された存在になってしまいます。
また、ここまで大幅に神改定したということは、
将来、老後になった時に年金だけでは賄えないから自分でも資産を築くようにという
無言のメッセージかもしれません。
最終的に行動するかしないかは、あなた次第です。
今も将来もわくわくすることが出来る人生にしましょう!
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