『店舗型証券』と『ネット型証券』の違いは?~理解してから投資を始めよう~

お金の投資

証券会社には、2種類に分類することが出来ます。

それは、『店舗型証券会社』と『ネット型証券会社』です。

それぞれメリット・デメリットがありますので、解説していこうかと思います。

《店舗型証券会社》のメリット・デメリット

店舗型証券会社は、対面窓口営業担当者がいて取引を行う形態の証券会社です。

店舗型証券会社の最大のメリットは、店舗窓口で相談に乗ってもらうことが出来ることです。

資産運用や投資では、覚えなければらないことや理解しなければならないことが多々ありますので、その疑問点等を解決するにあたって、相談に乗ってもらえることは投資初心者にとっては、非常に安心材料でもあります。

その他にも下記のようなメリットがあります。

メリット① IPO(新規公開株式)・PO(公募-売出株式)が有利

『IPO(新規公開株式)』とは、株式市場にまだ上場していない企業が一般投資家などを対象に新規に株式を販売し上場される株式のことです。

儲かる可能性が比較的高い傾向にあるため、IPO銘柄は非常に人気になることが多いです。

また基本的には、抽選により当たることによって買えるものですが、なかなか当たらないことが有名です。

そんな中、大手証券会社などは、「裁量配分」というものがあり、証券会社の担当者が大口のお得意様(優良顧客)に優先的に配分してくれることがあり、ネット証券と比べて有利な点といえるでしょう。

ただし、大口の優良顧客になるにはハードルが高いので、投資初心者にとってはあまりメリットにならない可能性があるので注意が必要です。

メリット② 手厚いサポートがある

店舗型の対面の証券会社では、一人ひとりに営業担当者がつき、その担当者と直接やり取りができ、投資のアドバイスや相談を受けることが出来ます。

冒頭にも話したことと同じようなことになりますが、やはりこれは大きなメリットとなり、安心して投資を行えるようになるでしょう。

ただし、担当者のアドバイスが絶対に利益が出るとは限らないので、損失も出ることも考え最終的には自己責任の範囲で行うのがベストでしょう。

 

では、今度はデメリットとなる部分を見ていきましょう。

デメリット① 取引手数料が高い

店舗型証券会社は、ネット型証券に比べて取引手数料が高くなっていることが多いです。

理由は、実店舗が存在していて維持費等が発生したり、営業担当者の人件費等も発生するため、おのずとネット型証券に比べて高くなります。

また、店舗型証券会社でもオンラインコースがある場合がありますが、それでもネット型証券には及ばず高い傾向にあります。

デメリット② 望まぬ勧誘などがある場合がある

店舗型証券会社では、営業担当者がつくのがメリットになるという点を話しましたが、逆にデメリットになる場合も存在します。

営業担当者がすべて良い人だとは限らず、会社の利益を優先して手数料の高い銘柄や商品を進めてきたりする場合もあります。また、電話でのしつこい勧誘もゼロでは無いので気を付けなければなりません。

営業担当者の言動は、いちアドバイスとして聞き入れ、最終的に購入するのかしないのか判断するのは自分自身になりますので、肝に銘じておく必要があります。投資はあくまで自己責任になりますので。

 

《ネット型証券会社》のメリット・デメリット

昔はインターネットが無く店舗型証券会社が主流でしたが、インターネットが普及した現在では、様々なネット型証券会社が存在しております。

そのため、昔よりも気軽に投資をすることが出来るようになりました。

そうした中でネット型証券会社のメリット・デメリットを紹介していきます。

メリット① 手数料が圧倒的に安い

ネット型証券会社は、店舗型証券会社と比べ店舗を構える必要が無く、営業担当者もいないため経費が少なく済む傾向があるため、取引手数料が非常に安価に設定されています。

手数料が圧倒的に安いと言うことは、長期で資産運用を行う上では非常にメリットが高くなります。

そのため、投資に対してしっかり勉強し自分で判断できる人は、ネット型証券会社の方がおススメかと思います。

メリット② 投資商品の種類が多い

ネット型証券会社は、扱っている投資商品の種類が多いのも特徴的です。

種類が多いことは投資家としての投資の幅が広がるため、投資家に人気になる条件の一つでもあります。

当然、証券会社同士ライバル関係でもある為、口座開設数が多ければ多いほど証券会社にとって経営基盤が安定して好循環になり、提供サービスが良くなっていくこともあります。

メリット③ 手軽に口座開設ができる

ネット型証券会社は、店舗型証券会社と違い店舗に訪れて窓口の担当者と書面のやり取りを行うことはなく、自宅にいながらネットの中だけで手軽に口座開設の手続きができるのも魅力のひとつです。

この忙しない現代社会において店舗に行く労力や時間を気にせず口座開設ができるのは、非常にメリットにもなります。

そのため、ネット型証券会社の口座開設数は年々増加傾向にあります。

それくらい初心者にとって手軽に始められることを証明していると思います。

メリット④ 自分のペースに合わせて投資ができる

ネット型証券会社は、スマホさえあればいつでもどこでも自分の好きなタイミングで投資を行うことが出来ます。

それに比べて、店舗型証券会社の場合は、店舗の窓口にて営業担当者と話しながら投資を行っていくので、どうしても場所や時間の制限が出てきて自分の思ったタイミングで投資を行うことが出来ない可能性もあります。

そのため、ネット型証券会社の場合は外出先でも手軽に行うことが出来たり、家でゆっくり考えながら行うことが出来るので、時間が限られたサラリーマンには魅力的なメリットでもあります。

ただし、その手軽さがゆえに自分でしっかり勉強をして行う必要があるので注意が必要です。

デメリット① 営業担当者がいない

ネット型証券会社は、手軽さ・安さが売りのため営業担当者がいません。

そのため、投資については自分で自ら勉強をして学んでいかなければなりません。

近しい存在で投資を行っている人がいれば相談することもできますが、いざという時にどうすればいいのか分からなくなってしまわないように日頃から勉強することをお勧めします。

また投資の種類や投資方法はいろいろな種類がありますので、投資に関して基本的なことは最低限勉強し学ぶべきかと思います。

デメリット② 誤発注の恐れがある

ネット型証券会社は、自分で発注作業を行うため、誤発注をする可能性はゼロではありません。

例えば、100株購入するつもりが間違えて1000株購入してしまったり、売る時も同じように桁を間違えたり、はたまた購入単価又は売却単価を間違えてしまったりということはありえなくは無いので十分注意が必要です。

そのため、取引する際は常に冷静な対応が必要になってきます。

デメリット③ 電波の届かない所では何もできない

ネット型証券会社は、手軽さがゆえに外出先でも取引を手軽に行うことが出来ます。

ただし、電波の届いていない場所ではインターネットに繋がらないので何もできず、どうすることもできません。当然の事ではありますが・・・

取引をしたいときは、電波の悪い場所はなるべく避けることをお勧めします。

デメリット④ セキュリティの不安定さ

ネット型証券会社で投資を行う人はスマホを使うことが多いかと思いますが、その大事なスマホを外出先で紛失してしまった場合は、悪用される可能性がありますので十分注意が必要です。

またスマホやパソコンで手軽に投資が行えるため、それが仇となってIDやパスワードが流出し悪用される恐れがあるので、自分でできる限りの対策をしておく必要があります。

大事な大事な資産に関わることなので、電子機器は慎重に扱うようにしましょう。

《まとめ》

以上のことから、店舗型証券会社・ネット型証券会社ともにメリット・デメリットがありますので、しっかり要点を理解をし、自分に合った証券会社の形態を選ぶようにしましょう。

資産運用をするうえで、長く使用していくものとなりますので、十分に考え慎重に選び後悔が無いようにしていきましょう!

この記事を読んでくれた方の資産運用がうまくいくことを祈っております!

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